Casa antica
G&S MIYACHIは、築100年の古民家。福島県南郷村にあった豪農の家を譲り受け、那須の地に移築してきたものです。
移築にあたっては、建築の規模を含めて内外の様々な部分に手を加えています。
では、この古民家の概要をご紹介しましょう。
写真:木寺安彦
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1. 移築前の姿
まずは、移築前の姿をご紹介しましょう。
今をさかのぼること約100年。福島県西部・会津の集落・南郷村に建てられたものです。中門造りの曲がり家、只見川を越えてやってきた越後の大工が建てたと言われています。
延べ床面積は120坪あまり、屋根の最も高い部分では地上11mという、非常に大きな家でした。大黒柱や恵比寿柱は1尺2~3寸はある立派なもの、大広間のスケール感にも圧倒されました。
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2. 設計
移築にあたってのコンセプトは「既存の架構を活かしつつ、現代の生活にマッチする家」。設計は、木造住宅の経験が深い建築家・青島芳雄さんと、私・宮地が共同で行いました。
まずは、間口9間半、奥行き9間というあまりにも大きい全体の規模を、間口で1間、奥行きで1間半縮め、屋根の高さも1.1m程低くしました。また、道路に面する方角の関係から、家全体の向きも90°回転させています。
内部の間取りは、元・広間を石貼りの土間に、馬小屋と土間であった部分は厨房とプライベートのダイニングにというように、大胆に変更しています。
移築前(図をクリックすると別ウインドウに拡大図が表示されます。)
移築後(図をクリックすると別ウインドウに拡大図が表示されます。)
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3. 移築
既存の架構(建物の骨組み部分)は、極力活かす反面、地盤が軟弱な那須の敷地にあわせ、基礎は地中梁を持つベタ基礎にするなど、現代の技術を積極的に活用しています。
規模を縮小したため、柱、梁などを切り詰める必要が生じましたが、接合部分は元の造り同様の仕口を新たに作成するなど、苦労は絶えませんでした。
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4. 蘇った古民家
そして2000年7月、G&S MIYACHIが完成しました。
1階は6坪強の土間を中心にバーカウンター、ダイニング、和室を、2階にはギャラリースペースを配しています。
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